愛知県警のパトカーのこぼれ話

愛知県警のパトカーのこぼれ話

2013年11月5日 

200系クラウンパトカー

愛知県警のパトカーは、「愛知県警」という 丸ゴシック体と、「POLICE」という(フォント名称は不明)文字が表記されています。

全国的にも「POLICE」の文字をパトカーに表記している自治体は多いです。有名なところでは警視庁があります。

本日は、愛知県警が「POLICE」の文字を入れるまでのお話です。

愛知県警では、2005年に開催された愛知地球博に先駆け、外国人の方も多く来るということで、パトカーの認識を高めるために急遽導入が決まったそうです。

ところが、導入が決まったことはいいのですが、肝心な予算が限られています。愛知県警では700台余りのパトカー(事故処理車を含む)を所有しており、業者に依頼すると莫大な費用です。

ちなみに警視庁の文字(カッティングといいます)貼りは、一台あたりカッティングから車体に貼るまで15,000円(「警視庁」の文字を含む)です。仮に700台すると10,500,000円となります。

そこで、現場の警察官の方たちに「POLICE」のカッティングを貼ってもらおうということになりました。

各警察署にお願いをすると「2、3年かけてやるんでしょ」と言われるので、「いやいや、万博に間に合うように今すぐです」というと、「そんな暇無い」と怒られたそうで、そこをなんとかお願いをして了承を得たそうです。ということで、現場の警察官のみなさんが「POLICE」の文字を一台ずつ貼ったそうで、不慣れな作業で大変だったそうですが、万博に無事に間に合わすことができたとのこと。

現在、新しく導入されるパトカーはどちらか不明ですが、万博開催当時から活動している愛知県警のパトカーの「POLICE」の文字は、現場の警察官のみなさんが貼ったもなのです。