Linuxでサイトをつくる LinuxにTomcatをインストールする

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LinuxにTomcatをインストールする

2010年3月4日 

REL6系へのTomcat6のインストールはこちらをご覧ください。

通常、Red Hat系のLinuxでは、Tomcatはオプション選択をしなければインストールされていません。

確認方法

# rpm -qa | grep tomcat5

すでにインストールされている場合は、


# rpm -qa | grep tomcat5
tomcat5-common-lib-5.5.23-0jpp.7.el5_3.2
tomcat5-jsp-2.0-api-5.5.23-0jpp.7.el5_3.2
tomcat5-5.5.23-0jpp.7.el5_3.2
tomcat5-jasper-5.5.23-0jpp.7.el5_3.2
tomcat5-server-lib-5.5.23-0jpp.7.el5_3.2
tomcat5-webapps-5.5.23-0jpp.7.el5_3.2
jakarta-commons-collections-tomcat5-3.2-2jpp.3
tomcat5-servlet-2.4-api-5.5.23-0jpp.7.el5_3.2
tomcat5-admin-webapps-5.5.23-0jpp.7.el5_3.2

上記のように帰ってきます(環境によって異なります)。

インストールされていない場合は、GUI画面で簡単にインストールすることができます。

「アプリケーション」から「ソフトウェアの追加/削除」を選択し、パッケージマネージャーを開き「サーバー」を選択し「Webサーバー」を選びます。

右下にある「オプションパッケージ」のボタンをクリックします。

その中の「tomcat5」の項目にチェックを入れます。

「閉じる」をクリックし、パッケージマネージャーの「適用」をクリックすると必要なパッケージと関連するパッケージを含め自動的にインストールされます。

ネットワーク経由でコマンドでインストールする場合
# yum install tomcat5

環境変数の変更および設定

パッケージのTomcatをインストールすると一つ難点があります。初期の環境変数がIBMのJVMにパスが通っています。JSPはその都度自動でコンパイルするので問題が起きないのですが、WindowsでJDKでコンパイルしたサーブレットのファイルを転送して起動した場合、アクセスするとサーブレットのエラーが発生します。そのためLinux内のJDKにパスを変更する必要があります。

2つのファイルを変更します。どちらの設定を読み込んでいるのか不明なので、どちらも修正します。

/etc/tomcat5/tomcat5.confのファイル

/etc/sysconfig/tomcat5のファイル

JAVA_HOME ="/usr/lib/jvm/java"

 ↓

JAVA_HOME="/usr/java/jdk1.xx.x_x"

※ xはインストールされているバージョンによって異なります。

Tomcatを自身でダウンロードして配備した場合

自身でTomcatをダウンロードして解凍して配備した場合、環境変数の設定は下記のとおりです。

/etc/profileをroot権限で下記の内容を一番下に追加しサーバーを再起動するか「# source /etc/profile」というコマンドを実行してください。


export JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.x.xx_x
export JRE_HOME=/usr/java/jdk1.x.xx_x/jre
export CATLINA_HOME=/usr/tomcat5
export CLASSPATH=.:$CATALINA_HOME/common/lib/serblet-api.jar:$CATALINA_HOME/common/lib/jsp-api.jar

CLASSPASが通ったかどうかは# ps axコマンドで
(例)2195 ? Sl 0:58 /usr/java/jdk1.7.0_05/bin/java -Djavax.sql.DataSource.Factory=org.apache.commons.dbcp.BasicDataSourceFactory -classpath .というように帰ってきます。

JAVA_HOMEには、JDKがインストールされている場所を、JRE_HOMEには、jdk内にあるjreの場所をそれぞれ、環境にあわせて記述してください。また、CATALINA_HOMEの場所は、Tomcatを配備した場所で適宜記述してください。

Tomcatの起動

Red hat系の場合の起動

# service tomcat5 start

http://localhost:8080/にアクセスして表示されれば成功です。

停止

# service tomcat5 stop

再起動

# service tomcat5 restart

自身で配備の場合

起動

# /usr/tomcat5/bin/strtup.sh

停止

# /usr/tomcat5/bin/shutdown.sh

※適宜、Tomcatを配備したディレクトリにあわせてください。

自身で配備の場合は、再起動のコマンドはありません。

Tomcatの管理者の登録

Windowsでインストールする時は、インストール時に尋ねられますが、Linuxの場合、パッケージでも自身の配備でもそうした操作がないので、記述の作業を必要とします。

Red Hat系

/etc/tomcat5/tomcat-users.xml

自身の配備

/usr/tomcat5/conf/tomcat-users.xml

tomcat-users.xmlに以下を追加してください。

Tomcat5
<user username="ユーザー名" password="パスワード" roles="admin,manager"/>

Tomcat6
<user username="ユーザー名" password="パスワード" roles="tomcat,manager,admin"/>

Tomcatを再起動をしてください。

http://localhost:8080/manager/htmlにアクセスして、ユーザー名とパスワードでログインができます。

追記:その他の注意事項として、Tomcatのディレクトリの権限がroot権限だとJSPのコンパイルができずJSPがエラーを発生させてしまうことがあります。

次回:webapps以外にアプリケーションを配備する